「バターコーヒー」や「完全無欠コーヒー」が、近年、SNSや口コミで徐々に広まってきました。
とはいえ、「何それ?」と言う方も多いはず。本記事でどんな効果があるのか、作り方や飲み方など、基本情報をおさえておきましょう。
バターコーヒーに魅了された美容ライターが、気になる疑問にお答えします。
バターコーヒー(完全無欠コーヒー)とは?
アメリカのIT起業家デイヴ・アスプリーが『シリコンバレー式自分を変える最高の食事』で紹介したのがはじまりです。日本で翻訳本が発行されたのは2015年09月ですから、まだ知らない人も多いことでしょう。
著者のアスプリーは朝食との置き換えで、50kgの減量に成功しました。また、お笑い芸人でも20kg以上痩せた人がいます。
減量できる点に着目されがちですが、健康志向の人にもぴったりな飲み物です。近年、エゴマ油やアマニ油といった美容などに良いオイルがブームになっていますが、バターコーヒーは良質な油が含まれています。
それでは、詳しく見ていきましょう。
バターコーヒー(完全無欠コーヒー)の作り方
ブラックコーヒー400ml、グラスフェッドバター大さじ1~2、MCTオイル大さじ1~2を混ぜて作ります。ちなみに、バター+コーヒーをバターコーヒー、MCTオイルを加えたものを完全無欠コーヒーと区別する人もいます。
材料は通常のスーパーでは手に入りにくいので、通販を利用するのが無難です。通販で買える大容量タイプなら、割安なものが多いので継続しやすいですよ。
「最強のバターコーヒー」や「コストコ」などでセット商品が販売されています。詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
カロリーはどれくらい?
ブラックコーヒーのカロリーは0として、カロリーを計算してみましょう。グラスフェッドバター大さじ1はおよそ118kcal、MCTオイル大さじ1はおよそ135kcalなので、レシピ通りに作ると、250kcal~500kcalになります。
おいしいからといって飲みすぎると、カロリー過多になりかねません。注意してくださいね。
飲み方は決まっている?
朝食と置き換えて飲みます。摂取カロリーが減らせるので「最近、体重の増加が気になる」というときにぴったりです。
バターコーヒーはダイエット効果が期待できる
本気で減量に取り組みたい人や、アクティブな毎日を過ごしたい人にメリットがたくさんあります。詳しく確認していきましょう。
1日の摂取カロリーが減らせる
すでに触れた通り、1杯あたりおよそ250kcaです。通常、朝食のカロリーは和食ならおよそ500kcal、洋食ならおよそ600kcalを摂取しています。
体重の管理は、1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回らないのが大切です。通常の朝食との置き換えによって、スムーズに体重管理ができますよ。
中鎖脂肪酸と不飽和脂肪酸が豊富
中鎖脂肪酸は体内ですぐエネルギー源に変わり、脂肪の燃焼を促すことがわかっています。
また、エネルギー補給がスムーズなので、アクティブな毎日をサポートしてくれます。
日清オイリオは2006年に「中鎖脂肪酸の摂取で筋肉を減らさずに体脂肪を減らす」という内容の研究を発表しています。
また、グラスフェッドバターは「不飽和脂肪酸」が豊富で、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を下げる働きがあることがわかっています。
参考:日清オイリオグループ株式会社
https://www.nisshin-oillio.com/company/news/down2.php?attach_id=760&uid=3760
厚生労働省「e-ヘルスネット」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-031.html
カフェインやポリフェノールがダイエット&美容をサポート
コーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」は、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できるとして、近年、人気になりました。抗酸化作用が高いので、健康や美容に悪影響を与える活性酸素の抑制も期待できます。
他にも、カフェインは交感神経を活発にして基礎代謝をUP。太りにくい体作りに有用です。
【初心者必見】疑問をすっきり解決!
バターコーヒーマニアの美容ライターが、よくある疑問にお答えします。気になる点はすっきりさせておきましょう。
バターの香りがふわっと漂う、甘みのないカフェラテのような味です。バターによってコーヒーの苦みが減ってまろやかになるので、ブラックコーヒーが苦手な人でも飲みやすいですよ。使用する材料によって、香りの強さ味は変わります。いろいろな材料を試して、好みの味を探求するのも楽しみの一つではないでしょうか。
尚、材料をしっかり混ぜ合わせるのが美味しく飲むコツです。油分が分離した状態だと、ただの油っぽいコーヒーになっておいしくありません。
ダイエットを考えているなら、基本はNGです。食べるなら、炭水化物はなしにするのがベター。炭水化物に含まれる糖質は、血糖値を急激に上げて脂肪が体に蓄積しやすくなります。また、血糖値が上がると眠気をひき起こし、午前中の活動効率を下げかねません。
さらに、体内でエネルギー源になるのは糖質→脂質の順番です。先に糖質が使われると、コーヒーに含まれる脂質が脂肪として蓄積する可能性があります。
せっかく飲むなら、魅力を感じる飲み方をしたいもの。可能な限り、朝ごはんは無しにしましょう。
適度な脂質は、満足感を高めて空腹を感じにくくすると言われています。したがって、正しいレシピで作っていれば「お腹がすき過ぎて無理!」ということはありません。どうしてもお腹が空く場合は、油分の量を少し増やしてみましょう。または、お腹が空いたときに、半量だけ作って飲むのもおすすめです。
ダイエットが目的でない場合は、朝食をとっても構いませんが、すでに触れた通り、炭水化物は控えてください。
朝食のカロリーをおさえて1日の摂取カロリーを減らせるので、体重減少が期待できます。ただし、昼食や夕食が高カロリー食ばかりの人や暴飲暴食が続いた場合は注意が必要です。摂取カロリーが多くなって、思うような成果が得られません。
また、もともと便秘だった場合、酪酸が便通をサポートするので体重に変化があらわれることがあります。
いずれにしても、体重の変化は食生活や運動の有無などで、人それぞれ異なります。焦らずに継続してくださいね。
「中鎖脂肪酸と不飽和脂肪酸がダイエットに有用」で触れた通り、悪玉コレステロールを下げる働きがある不飽和脂肪酸が豊富に含まれます。しかし、1日に何杯も飲めば、脂質の取り過ぎで健康を害する恐れがあります。1日1杯を基本にしましょう。
まとめ
バターコーヒー(完全無欠コーヒー)の基本情報は理解できましたか。レシピ通りに作って朝食がわりに一杯を飲み続ければ、体にうれしい効果を感じられるはずです。
少しでも気になるなら、ものは試しで1ヶ月間、飲んでみましょう。きっと、その魅力の虜になりますよ。