東京には、池袋や代々木などにバターコーヒーが飲めるお店があります。原料にこだわった本格的なバターコーヒーが飲めるいっぽうで、老舗の喫茶店にもバターとコーヒーを組み合わせた昔ながらのメニューも。
カフェチェーンの現状も含めて、東京のバターコーヒー事情をまとめました。
東京で飲む正統派バターコーヒー
東京では近年、池袋や代々木を中心にヘルシーなバターコーヒーを飲めるお店が登場しています。各店の特徴をまとめました。
価格 | カロリー | 特徴 | |
1.最強のバターコーヒー | 650円(税抜) | 250kcal | アスプリー氏が提唱する条件に最も忠実 |
2.コーヒーマフィア | 780円(税込) | 203kcal | 2種のコーヒーから選択 |
3.なかほら牧場 | 509円(税込) | 不明 | 国産のグラスフェッドバター使用 |
4.ごちゃまぜCaféメム | 650円(税込) | 260kcal | 事前予約で焙煎度が選べる |
1.最強のバターコーヒー
同店は日本初、バターコーヒーに特化したお店です。2017年に代々木店がオープン、3年弱で池袋店、神谷町店が加わりました。
同店には、自宅で作るようにバターやオイルの量がお好みで調整できるオプションがあります。
管理栄養士の常駐、店頭に砂糖は置かないなど、健康と美容に留意した経営方針を貫いています。
グラスフェッドバター以外に国産の最高級発酵バター、あるいはオランダ産ギーの選択も可能。
ベースとなるコーヒーはアラビカ種の浅煎りで、バターコーヒーの提唱者デイブ・アスプリー氏の提言を守っています。
オーソドックスなタイプは650円(税抜)。カロリーは250kcal、正統派のバターコーヒー です。
店舗詳細
ホームページ
http://www.buttercoffee.shop/about/
住所
代々木店:東京都渋谷区代々木1-38-6
池袋店:東京都豊島区東池袋1-15-3
神谷町店:東京都港区虎ノ門5-1-5
2.コーヒーマフィア
西新宿にあるコーヒーマフィアは、定額制のサブスクリプションでコーヒーが飲めるということで話題のお店。こちらでもバターコーヒー を飲むことができます。
豆の焙煎にこだわりがある同店。バターコーヒーのために豆の焙煎度を指定することはできませんが、コーヒーのタイプは、「コクと苦みのしっかり味」か「酸味とフルーティーが特徴のさっぱり味」のいずれかを選ぶことはできます。
一般的に酸味が強いほうが浅煎りの傾向があるので、バターコーヒーを注文するときには後者を選ぶ方が抗酸化作用に期待できそうです。
価格は780円(税込)、カロリーは203kcal、脂質は22g。
少々お高いですが、脂質量についてはバターコーヒーの特徴を踏襲しています。
店舗詳細
ホームページ
https://coffeemafia.jp/#js-shops
住所
西新宿店:東京都新宿区西新宿6-12-16 天空MURA 2F
3.なかほら牧場 日本橋店
日本橋タカシマヤS.C. 新館内にあるカフェです。
岩手県にあるなかほら牧場は、国産のグラスフェッドバターを一般向けに生産販売している唯一の企業です。同カフェも自社製グラスフェッドバターを使ったメニューが目玉。なかほら牧場の牛は人工栽培した牧草ではなく山間部に生える草木を食べて育っているため、他に類を見ないエコロジカルなバターを味わえます。
最強のバターコーヒーで使用しているのもこちらのバターです。
アイスコーヒーバージョンもメニューにあるほか、同牧場が生産するギーを使用したタイプもオーダーできます。
価格は509円(税込)、カロリーは不明。
店舗詳細
ホームページ
https://nakahora-bokujou.jp/shop/06/
住所
東京都中央区日本橋 2-5-1 高島屋S.C.新館地下1階
4.ごちゃまぜCaféメム
江戸川区にあるカフェです。同店のバターコーヒーは、正しくは「バター焙煎コーヒー」。豆の焙煎に際してグラスフェッドバターを使用し、飲用時にMCTオイルが加えられます。
そのため、通常のバターコーヒーに含まれるビタミンが摂取できるかは不明ですが個性的な味が楽しめます。収穫年が新しいコーヒー豆のみを使用しているのも同店の特徴で、さっぱりした味わいです。
グラスフェッドバターで焙煎されたコーヒー豆は、ネットでも購入が可能。浅煎り希望の場合は事前連絡しておくと対応してくれます。
価格は600円(税込)、カロリーは260kcal。
店舗詳細
ホームページ
https://gochamaze-mem.jimdofree.com/
住所
東京都江戸川区上篠崎2丁目15−4
昭和の趣の中で飲むバターコーヒー
近年話題のバターコーヒーとは一線を画すタイプですが、バターとコーヒーを組み合わせたメニューは、実は昭和の時代から存在しています。常連さんに親しまれている昔ながらのお店をご紹介します。
アメ横ダンケ
移転しながらも70年代半ばから続くアメ横ダンケ。上野にある同店のバターブレンドコーヒーは、コーヒーにバターを加えるのではなく焙煎直後の豆にバターを染み込ませる製法です。
店主が長年にわたって使用するバターはグラスフェッドではありませんが、オリジナルのブレンドで同店の看板になっています。
価格は550円(税込)。バターブレンドのコーヒー豆はお持ち帰りやオンラインでの注文も可能です。
店舗詳細
ホームページ
http://www.ameyoko-danke.com/
住所
東京都台東区上野4-1-8 長谷ビル1F
珈琲専門店エース
半世紀近く神田に店を構えるエースは、世界各国の名を冠した多種のコーヒーが特徴です。「のりトースト」など飄逸感漂う看板メニューが多く、コーヒーメニューもオリジナリティを貫いています。
そのひとつ「メキシカンバターコーヒー」は、ブレンドコーヒーに通常のバターを浮かせたシンプルなメニューです。価格520円(税込)。
店舗詳細
ホームページなし
住所
東京都 千代田区 内神田 3-10-6
カフェチェーン店におけるバターコーヒー
私たちの身近にあるカフェチェーン店にはバターコーヒーはあるのでしょうか。大手を対象に調べてみました。
ドトール
ドトールはファミリーマートとバターコーヒーを開発した経緯はあるものの、店頭販売はありません。通販の扱いもなし。
スターバックス
スターバックスのメニューにもバターコーヒーはなし。
中目黒にあるスターバックス・リザーブ・ロースタリーには「バタースコッチラテ」がありますが、バターコーヒーとは関連はありません。
バタースコッチラテ 780円(税抜)
https://product.starbucks.co.jp/beverage/roastery/4524785368774/
その他、コメダやタリーズなどの大手チェーン店にも存在しません。
まとめ
一過性の流行ではないことを示すように、東京では定番のメニューとしてバターコーヒーを提供するお店があります。オープンして間もない専門店も支店を増やしています。また、昭和の時代から続く老舗の喫茶店にもタイプを異にするバターコーヒーがありました。
カフェのチェーン店では、今のところバターコーヒーのメニューは見ることができません。さまざまなお店で定番化が進めば、いずれチェーン店や地方にも波及するかもしれませんね。